私とそれについて
私は41歳で第一子を出産した。
だからたまに訪れる体の不調は、産後の老体だし当たり前。とか思っていた。
どんな不調かというと、倦怠感と軽い目眩。
グルグル回るような目眩ではなく、貧血の時のような。
それから後引く疲労感。なかなか疲れが取れない。お出かけしたら夕方帰っても夕食を作るのがしんどい。
あぁ、年取るって嫌だなぁ。
そう思っていた。
この不調への対処として、養命酒を飲み始めた。
これが結構効いて、疲れにくくなった。
でもたまに訪れる倦怠感と目眩は疲労感とは全く異なる輩だった。
養命酒もそれには打ち勝つ事が出来なかった。
何もしていないのにだるい。
フワフワして立っているのか辛い。
更に、妙にイライラするのである。
2歳の何もわからない娘のちょっとしたこと(食べるのが遅いとか下手とか、グズリとか)にイライラして夫に呆れられていた。
私自身も、こんな短気な自分に40過ぎてはじめて出会って戸惑い、やはり呆れていた。
そんな時、生理が来なくなった。
(確実に妊娠ではない。)
えーえーえー!もうですか?まさかもう終了なのですかっ!
私は狼狽えた。
過去にやっていた不妊治療中には、妊娠もしないくせに無意味なそれなんなの?と腹立たしく思っていたし、ほぼ決まった日に忠実にやってきては「ハイ妊娠してませんでしたー」とそれが言っているようでホント憎たらしかった。
忘れられないのは高校の学校行事で3泊4日のキャンプの時(お風呂に入れるのは期間中一回だけ、トイレは目にみるほどの悪臭っていう地獄のキャンプ)にドンピシャでそれがやってきた時には腹がたったというより悲しくなった。
もっと遡ると、はじめてそれが私の身体に訪れた時。私はとても戸惑った。これが毎月やってきてそれが一生(ではないが)続くことに対する絶望感ときたら。あの時の気持ちは今でも覚えている。本当に?本当にこんな面倒くさい事が毎月あるの?みんなそうなの?嫌じゃないの?って。
そんなそれが。
いざ来ないとこんな気持ちになるのか。
寂しい。虚しい。
そして今までの不調は更年期障害だったという驚愕の事実。
閉経だの更年期だの最近増えた白髪だの身体が硬くなっただの物忘れが激し過ぎて自分が怖いだの、目を背けたいが確実にそこにある現実。
そしてきっと、そこから目をそらさず受け止めてきちんと対処する事が今後の健康に繋がるんじゃないかな。更には良い歳の取り方につながるんじゃないかな。
ここが大事な時なのかもしれない。
調べてみると、早期閉経は骨粗鬆症と動脈硬化のリスクが高まるのだそう。
それはまずい。娘に迷惑かけたくない。やはり何か手を打たなければ。今出来ることはやらなければ。ベストを尽くさなければ。
そんなことを考えていた頃、それは2ヶ月遅れでやってきた。
良かった。とりあえず完全に終わったわけではなかった。
今は命の母を服用中。
倦怠感や目眩やイライラの症状が軽くなった気がする。
やはり更年期の症状だったのだろう。
もう少ししたら婦人科受診してみようと思ってます。